ゴンドラの作品情報・感想・評価 まんが,マンガ

ゴンドラ1987年製作の映画)

上映日:2017年01月28日

製作国:

上映時間:112分

3.8

あらすじ

「ゴンドラ」に投稿された感想・評価

yoruichi

yoruichiの感想・評価

3.3
まだ西新宿が出来上がっていないあの頃。バブル効果か、窓清掃のゴンドラをよく見かけた。仕事とはいえ ゴンドラの中で作業するのは 居心地が良くは無いだろう。こちらも 窓清掃の日は ブラインドを閉めてしまう。これは 他人同士、しかたないと割り切れる。ここに登場する母と娘は 親子なのに…。攻撃的な娘の口調が少しずつ柔らかくなっていく。この後の母親が それに気づく事に期待したい。

あの頃のゴンドラの中は 一人じゃ無かったような気がするけど笑。
akubi

akubiの感想・評価

3.9
大都会の海原に、孤独の心がひとつ、ひとつ、ぽっかりと浮いていた。

あの日から、心がばらばらに砕けた日から、自分じゃない自分で世界を見ていた。まるでグラスの底から覗いた、歪んだ世界。

寄せては返す波のような記憶。必死にしがみついていたものは、なんだったか。
可哀想なチーコの魂と、大人ってやつを拒んだわたしも一緒に此処へ解き放とう。

もう、宙ぶらりんじゃないみたい。
たくさんの魂のうねる此処でふたりで、たゆたう。
真っ青な海の、ほんものの音が、聴こえる。
eye

eyeの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

"ゴンドラ"(1987)

DVDやBlu-ray化はされないであろう作品(たぶん)

リバイバル上映を逃し続け
もうムリかと諦めてた

そんな2019年…ついに観た…

今から約30年前に公開されてるわけだけど、色んな困難があって

言葉に出来ない苦労が沢山あった様子

総制作費5000万のこの作品に対し
『商業的価値がない』・『劇場の風土に合わない』・『公開させる代わりに多額の興行保証金を納める』等々

困難の多い日本よりも先に海外での公開を行ない、高評価を得た

様々な紆余曲折を経て日本での公開に至る

そう考えると今ではクラウドファンディングがあるから共感してもらえれば実現できるし、届く人に届けられる

時代がようやく
追いついた作品とも言える

肝心の内容は

小学生の少女 かがり が恵まれない家庭環境の中で身体が大人になっていき、心の成長を描いている

ぶっきらぼうで不機嫌
居場所がなくて
心の拠り所を探し続けている

それが寂しさの裏返しでもある

片や大都市の中で窓拭き清掃用のゴンドラに乗って生きる良も閉塞感や景色の違和感を抱えて生きてる

内側の音は外側には聞こえないし
コンクリートの道路を行き交う車を見下ろす風景は大海原に見えている

そもそも1987年に寄稿された羽田さん同様、自分も"ゴンドラ"がビルのゴンドラとはイメージしていなかった…

かがりと良は偶然に窓越しに出会い一緒に少しの時を過ごす

何かが劇的に変わることもないし
母子の問題が解決するわけでもない

ただ両者が持っている
"心の空白"
を埋めていくために
必要なことが淡々と描かれる

今の時代の疎外感とは
また異なる雰囲気を感じつつ
時代が変わっても共通する部分もある

この映画の面白さは
2人のどちらにも入れ込ませないで

後半は感情的にならないように
中立的なバランスで成り立ってる

それは良のチカラが
どんどん抜けていく感じだったり

かがりが自然や人と触れ成長していくからかもしれないと思って観ていた

昔の父性に対し、新たな父性の描き方が良を通して受け取れる

沢山の困難や人々の努力と熱意を経て製作されたこの映画を観れてホントに良かったと思ってる

※舞台挨拶後、監督の伊藤智生さんが「2作目を撮るから!」と甲高に話していたので楽しみに待とうと思う
この時代ならではのフィルムの質感、時代と東京の空気感に下駄を履かせてもらってたり、わずかながらもイキり、スケベ心を感じてしまわなくもない
良いとこ、余計なとこ幅がある
とりあえず内面世界描写はしつこい
堊

堊の感想・評価

3.5
監督はいったいどこからこんな関西援交に出てそうな六本木不登校JSを捕まえたのだろう。後半に入ってさすがに良くなると言うか、ふつうにエモすぎる。エフェクトのもろもろを覗いて90分にしていたら本当の本当に名作になってしまってたと思う。バブル直前?の街並みもやばい。VHSで観たかった。今関あきよし監督新作たのしみ。
marika

marikaの感想・評価

-
私も海好きだよ〜
死んだ人が笑ったり悲しんだりしているのが波って表現すごいな〜
音叉で自分のなかに基準を持つことで心を保っていたのかもね
一

一の感想・評価

-
行って帰らない宙ぶらりんのロードムービー。子供の目で世界を見ている映画だった。小沼勝『NAGISA』を少し思い出す。主役の上村佳子の不機嫌な顔とぶっきらぼうな声・台詞回しがとても良い。そしてヌードまで披露する佐々木すみ江。半身麻痺の父ちゃんがこぼした米粒をサッと拾って当然のように自分の口に運ぶ挙動のナチュラルさに感動。『黒木太郎の愛と冒険』の銃一青年がこの美しい映画を作ったと思うとしみじみした。上映前に少し監督と話す機会があり、「どうして観に来てくれたの?」とあの忘れがたい声で尋ねられ「『黒木太郎~』が大好きで…」と答えたら「森崎東は師匠だ」と嬉しそうに教えてくれた。80年代半ばの東京をなにか釈然としないまま見つめ、寂れた漁村に向かう感覚は森崎東っぽいと思った。あの空虚な東京の光景は、同年代に連載されていたたなか亜希夫×狩撫麻礼『迷走王ボーダー』で狩撫が"あちら側"と喝破した世界そのもののように思えた。そしてこの映画では高層ビルの窓ガラスやコップの底によって"あちら"と"こちら"はまさに隔てられていた。時代・社会と相容れられない人間どうしが出会い、道行く話だったんだ。
たろ

たろの感想・評価

2.0
イマイチ
微妙に前衛的な感じと主役の女の子の可愛げのなさが・・・

後半のほうはまあまだ楽しめた
都会の喧騒の中で運命的に出合った少女と青年の心のふれあいみたいのがメインテーマなんだろうけどあんまり意味わからんかったなぁw
あくび

あくびの感想・評価

4.3
デジタル・リマスター版と、35mmフィルム上映を観ました。映像、物語、音楽のすべてが美しく、心に残りました。人が生きていくには、自分と共鳴しあう人が必要だということを、思い出させてくれます。少女が父の形見を隠している廃墟は、ロビンソンの庭の廃墟でしょうか。同じ場所なら、あのロケーションでバブル真っ只中の80年代、2つの名作が制作されたことに、ロマンを感じる。
智也

智也の感想・評価

5.0
今年劇場で観た中じゃベストかも

幻想的で美しい映画だった

上映前にスクリーン入口でスタッフではないゴツいジイさんが案内してて「なんだこの人」と思ってたら監督だった
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